一人旅16回目(22県目) 山形 最上川と 月山 刀鍛冶

3日前 名前も知らぬ 最上川

走行中 3日前に知った最上川
まさか山形県に流れているとは・・・
なんてタイムリーなんだと感動していました。


ニコニコ大百科 最上川


延長229km。流域面積7040km2。
1つの県を流れる河川としては国内ではもっとも総延長が長い。
吾妻山(米沢市付近)の辺りから、山形県を左右に両断するかの如く
北へと流れていく。最上地方・新庄市辺りから西側(日本海側)へと
向きを変え、終点である酒田市まで流れた後に日本海へ通ずる。


富士川球磨川に並ぶ、日本三大急流の1つでもある。
碁点・隼・三ヶの瀬という水運の難所がある(いずれも村山市)。



アニメ「日常」ではゆっここと相生祐子がなんとなく作った俳句に
なんとなく付けたらなんとなくいい感じになった季語として最上川
登場する。6話では準主役級に活躍しているのでご覧頂きたい。
これにより、それまで最上川を知らなかった
アニメファンにも少しだけ最上川が浸透した。

友達の家に泊まった時に見せてもらったアニメ。
タイミングって重要だな〜と写真付きメールも送りました。

山形県ってどこよ!?
  帰りは寄ってね〜』

・・・実際に寄る事になったのですが、また書くかも。

後は最上川ばっかりなので、月山の刀鍛冶の話を書いていきます。

Wikiはコチラ

刀の写真を拝める 
素晴らしいサイト様はコチラ


月山 (刀工)


月山(がっさん)は日本刀の刀工の一派。
鎌倉期から室町にかけて活躍した刀工とその一派。
出羽国月山を拠点とした。
その中で幕末に大坂に移住した系統が、現代まで残っており
奈良県を拠点として活動している。

伝承によれば、出羽国月山の霊場に住んだ
鬼王丸(鬼神太夫とも呼ばれる)を元祖とする

月山物の大きな特色は 刀に現れる『綾杉肌


日本刀剣美術保存協会 鍛え肌


 「鍛え」とは地がねのことで、鋼(はがね)そのものの材質と、
その鋼を折り返し鍛錬することによって現れて見える
肌目(はだめ)の模様を総合したものを言います。

鍛え目がはっきり出ているものを「肌立(はだだ)つ」と言い、
鍛え目が細く密着しているものを「肌がつむ」と言います。


 鍛えの肌に樹木の肌模様と同じ紋様が見られるのは
とても興味深いところです。それらには大別して
「板目(いため)肌」
「杢目(もくめ)肌」
「柾目(まさめ)肌」
「綾杉(あやすぎ)肌」などがあります。


日本刀剣美術保存協会 鍛え肌


一番多いのが板目肌で、
特に大模様のものを大板目(おおいため)と言い、正宗で有名な
相州物(=現在の神奈川県あたりで作られた刀)あるいは
その系列の伯耆(ほうき)物(=現在の鳥取県島根県で作られた刀)に
多く見られます。



杢目肌
純然たる杢目肌のみの鍛えはあまりなく、一般には板目肌に交じって
杢目が現われます。特に杢目の目立っているものに
備中(=現在の岡山県)青江(あおえ)派があり、
その様子が縮緬(ちりめん)をおもわせるところから縮緬肌とも言います。
柾目肌ですが、上古刀はほとんど柾目で、平安中期以降は
大和物(=現在の奈良県で作られた刀)及び
その流れを汲んだものにみられます。

綾杉肌
『鎬付近で渦巻状になり刃に向かって波のように流れる肌が、
 刃先から元へ規則的に連なる模様』の事で、
奥州月山派に見られることから月山肌とも言われる。

日本刀剣美術保存協会では
綾杉肌は、奥州の月山(がっさん)、
薩摩の波平(なみのひら)などに見られます。
と書いてあります。

九州には彦山など修験道の盛んだった場所があり、
修験者による作刀技術の交流が考えられるそうです。

綾杉肌に並ぶ月山刀のもう一つの特徴が

刀身彫刻

彫刻は刀工自らが彫る技術を代々継承して
いるため、どんな彫刻師に依頼するよりも
刀身に馴染んだ仕上がりになるという

霊峰月山を望む地で刀剣を鍛える刀工集団・月山派

Wikiによると、こんなエピソードがあるそうな。


松尾芭蕉の『奥の細道』の中で
「日出て雲消えれば湯殿山に下る 
  谷の湯に鍛冶小屋と伝う有り 
   此国の鍛冶霊水を得て為に潔斎して剣を打つ 
    終りに月山と銘を切りて世に賞せらるる」とあり、
羽黒から月山をめぐって鍛冶小屋を見学したことが記されている。


大相撲の若乃花貴乃花横綱に昇進したとき、
土俵入りに用いる太刀をそれぞれ寄贈している。
若乃花の太刀は二尺二寸八分(69.1cm)。
銘には「堅忍不抜 為横綱若乃花勝」と若乃花関が
横綱昇進披露の際の言葉を刻んでいる。(奈良新聞1998年8月29日付)

今昔物語集』(12世紀前半・平安末期成立)には、
鬼王丸の太刀を手にした山賊の話が記述されており、
当時から名の知れた刀であることが分かる。

遠野物語』に、金沢村の佐々木松右衛という家に
代々伝わる月山の名剣(俗に「つきやま月山」という名称の刀)があり、
宿銭不足ゆえに、この刀を代わりに置いて戻ったところ、
赤色の蛇となって戻って来たという伝承が語られている
(月山のような名刀は蛇となり、主を守るという信仰の一つ)。


月山の刀を知らなかった自分が恥ずかしい限りですが、
偶然にも拠点である月山の地で縁が合った事に、感激です。

月山記念館
〒633-0073 奈良県桜井市大字茅原228-8
℡ 0744-42-3230 (記念館)
3月〜11月(8月休館)土曜日のみ開館 午前10時〜午後4時

絶対行こう 今年中に!!