一人旅10回目(13県目) 福島 大内宿 食べ休み3

大内宿の〆に選んだのは、お初にお目にかかった


名物 しんごろう


うるち米(ご飯)を半つきにして握り、串に刺して、

「じゅうねん味噌」を塗り、炭火で焼いた

昔ながらの郷土食。一本200円。


「じゅうねん味噌」とは、エゴマ(荏胡麻)を使った甘味噌。

半殺しだけあって、お米の形がはっきり残っています。

炭火で焼いた味噌が香ばしいですが、想像していたほど味噌の味がしませんでした。

素朴な味で、駄菓子を食べているような気分に。

縁側に座り、温かいお茶をサービスして頂きました。


お店のおば様に、


素晴らしい事を教えて頂きました。


「縁側でお茶を啜るのが夢だったんです」


「景色もいいでしょ。初雪だから格別だよ」


「…初雪だったんですか!」



初雪でした



大内宿では、この日が遅めの初雪だったそうです。

東北で初雪が観測されたと聞いていたので、福島県でも降っているものかと。

大内宿でも降っているものだとばかり思っていました。

何とタイミングの良いことか。


お茶をもう一杯頂き、縁側でお茶を飲む。

日が差し暖かくなり、溶け逝く初雪を眺めつつ。

巡り合わせに感謝し、大内宿に別れを告げました。


「しんごろう」ご馳走様でした。

おば様、縁側でのお付き合い、ありがとうございました。


初雪祝いか、人情か。サービスの一環か、気まぐれか。

身体冷え切り、心温まる初雪の大内宿。


縁側から見た、初雪解けとお茶の味


忘れません。