一人旅17回目(23県目) 青森 嶽温泉「高原の宿 山楽」

青森県 一人旅で最大最高の思い出の場所

嶽温泉「高原の宿 山楽」



嶽温泉


海の神様。
岩木山の麓に位置する、昔ながらの湯治場の風情を
色濃く残す温泉街には、旅館、お土産店が立ち並ぶ。
日帰り入浴はいずれの旅館でも受け付けている。
泉質は宿ごとに多少違いが見受けられる。
築年数の古い伝統的な旅館のほかに、マタギ料理や津軽らしさを
売り物とする近代的な設備の良い旅館も建つ。

温泉街の土産店および道路沿いの青空販売店では、焼きとうもろこしが
名物として販売されている。嶽地区のとうもろこし「嶽きみ」は風味が
良いことで知られ、レトルトの「嶽きみ」も商品化されている。
また嶽簡易郵便局がある。

温泉街周辺には、岩木山スキー場、パラグライダー練習場、運動公園、
岩木山登山路などがあり、通年でスポーツやレジャーを楽しめる。

かつて共同浴場が温泉街の中心、写真の看板の左側に存在した。
現在は共同浴場は取り壊されて公衆トイレになっている。

隣の百沢地区(百沢温泉)には、古刹の津軽一ノ宮岩木山神社がある。

ネットで検索したキーワード
「温泉 露天 混浴」
・・・いいじゃない!

露天+室内温泉が400円で楽しめる!勇み足で駆け寄ると


山楽


星空を眺めながらの入浴は野趣豊かで心から旅の疲れをいやし最高級。
お上品な方にはお勧めしません。
へび・蜂その他出ます。
本館より50mほど歩いていただきます。
(野天風呂は御宿泊のお客様でも午後10時までです。)
日帰り入浴も出来ます。

午前10時より午後7時までです。
(ご宿泊のお客様多数の場合、午後3時で外来入浴を終了します。)

当旅館の温泉は循環式ではありません。
メンテナンス・湯量・気温等によって御入浴出来ない場合有り。

予約が出来ない私、為す術無し!?

勇気を持って入ると、店員のおば様に
「露天は入れないけど、室内は大丈夫」と案内してもらう

誰もいないなら撮ってもいいと言われた浴槽。
循環式では無い、掛け流しの贅沢温泉。
古風な造りの浴槽。硫黄臭は無かった気がします

・・・・諦めが悪い私、身体が癒されても心が渇く!

掃除中でも! 
露天風呂を見ないと気が済まない!

きちんと服を着て強調して書き記します

アスファルトを歩いて

到着

山楽の主、『お父さん』の後ろ姿。
知る人ぞ知るお父さんの正装の写真もありますが、とりあえず写真。

気配や存在感が微弱で影に呑まれる私に気付くのが遅れたお父さん。
第一声は
『忍者かと思った』

私は三重県から来たので、正解です」と答えました。

漫画みたいな初会話ですが、咄嗟に口に出易いですよね。

その後、お父さんが兼ねてからの疑問
伊賀忍者甲賀忍者の違い』について会話が盛り上がり

『清掃して湯を張ってるけど、明日朝に入れるかどうか』

「むむ、残念ですね」

『明日休みの予定だったんだ』

「申し訳ありませんでしたっっ!!!」

『湯が張ってない露天風呂は珍しいから、撮っておくと良い』 

その後浴槽に浸かり直せばいいとお父さん。

そのまま立ち去るお父さん!
僅か30分くらいで、露天風呂の着替え室の鍵番を任される。

お父さんとの会話を綴り、記録にして置きたい思います。

しばらく続く空露天風呂を撮り終え、もう一度浴槽に。
浸っている時に仙台から来た男性と談笑

話を聞くと、大震災で少なからず被害を受けたと。
一区切りって訳じゃないが、休憩を取りたくなったと。

1時間くらい浸かったり上がったりして、話をした。

『一人旅なんて変わってるね。
 でも、やりたいことはやっておくといいよ』

小説だと「男性は遠い目をして…悔恨の滲ませ…」とか続くかもしれませんが。
お言葉だけ頂戴しました。

明日は休みと聞いたからには、早々に立ち去ろうとお父さんにお礼を言って

『宿や夕飯はお決まりですか』

車中泊で、途中で買った りんごを齧ろうかと」

「明日は白神山地を訪ねるので、付近で寝」

『熊、出無いとは限りませんよ』

出発前に耳にした、北海道でクマ出現。
海を挟んだ青森県とはいえ・・・山奥で・・・

『先程の男性も御誘いしましたが、夕飯こちらで如何ですか』
カレーで良ければ用意しますと。

営業時間ちょうど終了、受付の女性も帰った。
明日はお休みという状況での御誘い。

お断りするのが常識人でも、卑しくも御馳走になりました。
御好意を無下に・・・なんて高尚な思考は持ち合わせておりません。

あまりに画像と文字が一致しないので、小休止。

この画像、犯罪に成りえる画像

人がいれば、人がいなくても? 覗きです。向こう側は桃源郷です。
掃除中だし、問題無いですよね。
お父さんの許可もありましたし。

しばらく画像。






脱衣所

野露天風呂も循環式ではございません。
御安心を

温泉分析表

写真は撮ってますが、いつも流し読み。
気にしている訳ではありません







天井は藁・・・じゃないにしても、山小屋をイメージします


寒い冬でも利用できるよう、暖房器具も準備してあります。
きっと星空が綺麗だと思います

鍵番を全うし

お風呂に戻り

件の男性と談笑した後だったか、前だったか

本題

御馳走になる為、席で待つ

山菜そば・・・地元の食材かな?

御馳走になったカレー

予定だった林檎を思い浮かべると・・・温かい!!

カレーと共に頂いた 日本酒

頂いたのは 白神 という銘柄

『今止めている場所に一晩置いていても良い。
  ビールと日本酒、どっちが良い?』

かましくも頂きました。

ちなみに念のため、飲酒運転になっていなかったかチェック。順番おかしいけれど。

酒抜け調査官というサイト。

飲酒量、アルコール度、体重、飲酒時間の4項目を入れると、抜ける時間が分かるというもの。


飲酒量 2合
アルコール度 白神はコチラより、たぶん16度。でも項目が無いので念のため18度。
体重 50キロ。1週間前に健康診断したので大丈夫。
飲酒時間 写真より、カレー1840〜2237の4時間(今更ながら長い討論でしたね)

103400人目の検問者

酒抜け時間は
約 8 時間 10 分後
飲酒運転には気を付けましょう。

翌朝出発が9時15分頃。大丈夫なはず。

青森でどこを見て回ったかを話し、
「ねた ねた たちねぷた」の違いを教えて頂いたり、
津軽弁をいくつか背景も交えて教えて頂いたり。

その流れで出身や生い立ちの話しに繋がり、
・『お父さん』の息子さんと私が同い年、今大阪付近にいる。
・私の父親と『お父さん』が同い年。

ちょっとした偶然もあって、互いに「聞いてみたかったこと」を訪ねてみた。

『貴方にとって家族とは、なんですか』

流石に実の家族に聞けませんので、擬似というか仮の「親子」として腹を探る。
価値観?世界観?が見事に一致し、否定されなかった事に驚きました。
反論されて当然、納得するけど考えは変えない。そんな気持で打ち明けたのに。

あるいは人間関係や恋愛。
あるいは政治や海外との関係。
あるいは都道府県に違い。
あるいは1つの県での、地域の違い。
あるいは哲学や持論。
あるいは意味と価値の違い。

一期一会、お酒。偶然と価値観等の一致。
縁が合ったとばかりに、してみたかった話に付き合って頂きました。


ちなみに『お父さん』、野球では巨人を応援する青森県民ですが、

大の阪神ファン

北からの熱い応援者を見ようと、関西方面から宿泊される人も多いのだとか。
正装は、阪神応援の正装です。

ちなみにちなみに、紹介が足りない「高原の宿 山楽」ですが、
震災復興支援でボランティアに参加した人や
被災された人 多くの人が宿泊されたそうです。
東京よりも遠い青森県まで来る理由は、温泉のほかに
「遠い場所でのんびりしたい、気を休めたい」という想いがあったそうな。

他にも女性一人で泊まりに来ることも少なからずあるそうで。
秘境の地とも言えますし、とはいえ白神山地が近くだったりで場所が良い。

2つ上の写真、無計画&無知な私に、お父さんがくれたパンフレット。
土砂崩れや険しい道、難しい道があるから道路情報は確認すべき

この先はカーナビも信用できず、パンフレット(道路情報センター)を知らなかったら
危なかった事が多々あり。   お父さん、ありがとうございました。


難しい話がメインでしたが、
ベビーチーズにカマンベール入り」

味に気付けるか、何故チーズinチーズ、開発の背景・・・そんなことも話しました。

お父さんの短歌。新聞にも載ったそうです。
津軽弁弘前市の観光名所は、ここからだったか。

チーズへの熱い思いを語り合い、いつの間にかおつまみはチーズだらけ。

話しはテーブルを挟んだ距離で。
取っ組み合いの討論にならず、言い終わって、解釈し、言葉にするには最適な距離でした。

お父さんが聞き上手なだけかも。

4時間に及ぶ、打ち明け話。
一生口にしないと思った、たぶんこの先口にしない話し。

20ちょっとの人生に、お父さんの感想を頂きました。

このお礼を、と申し出たところ 引き下がらない私に
2つお手伝いを約束し、満足なひと時に終わりを告げる。

宴のあと。
ここから車中泊『寝袋があるなら事務所で寝ますか?

ほろ酔いの私、重ね重ね厚かましい。
常備してある寝袋を引っ張り、事務所で就寝。

お父さん、4時間の話し合いの末とはいえ
「一人旅なんて奇妙な事をしているガキ」に事務所。
  こんなご時世、平成元年のゆとり育ちなのに…

一宿一飯の恩を返さねば!!

翌朝。お手伝い第1弾

蜂の巣 撤去

・・・・の業者さんの立会。素人にゃ無理。
朝6時、蜂が活動する前にとのこと。

5時30分に起床し、温泉に浸かったのは贅沢なお話。

以前依頼した時は、露天風呂近くにあったそうな。

邪魔にならない範囲で、業者さんにいろいろ尋ねてみた。

装備の材質や、道具の種類。
怖くないですか? 一番の危機は? とか。

若い人たちだったので、訛りもきつくなかったです。
近所のお婆様、日本語だと認識できませんでした。

「あsdがjsdkgh;」→「単語を脳内変換」→解釈という
英語→日本語 の手順と全く同じ。凄い。


一番重宝する武器 バトミントンラケット

小回りが利き、蜂を殺せる。軽くて丈夫!

どちらの方もバトミントンはされていないようでした。

蜂の巣は煙(市販とは段違いの殺傷力)で殺し、

一足先に出稼ぎに行った蜂は、戻ってきた所を
  スマッシュでたたき落とす(亡骸は回収)

男の背中 家なき家を彷徨う蜂を待つ。

ちなみに頭防具を脱ぎっぱなし。戻ってきた蜂は顔を晒して撃退。


亡骸。針の毒はしばらく効果が薄れないので、亡骸は触らないように!


改めてまじまじ見ると、恰好良い外装。造形美?
何より、恐怖心を煽るこの姿。恐ろしい

30cm弱の巣。これで安心して暮らせます。

快☆晴! 最終日の天気は最高。

露天風呂、使用できるようになりました!

OKの時はこういった張り紙があります。しっかり確認を。

ちなみにトイレ、腰掛便器の使い方も書いてあります。
時代錯誤な私でも、安心して使えました!

そしてお手伝い 第2弾

女性風呂の清掃

板も全部取り外し、デッキブラシで磨く。重労働です。
勿論桶や椅子も綺麗にしました。

側溝に絡まる長い髪の毛は、うん。

それにしても汚れを流す水は、温泉。何と言う!

時間はどのくらいだったか。
重労働ですが、恩返ししては軽い。

お水を頂き、お酒の気だるさを抜く。
これらの時間が無かったら飲酒運転だったなぁ


露天風呂入ってきてもいいよ、と言われましたが。
お酒が回ると迷惑をかけるので遠慮しました。

何より、次回の楽しみにしようかと。

一人旅 都道府県山48か所巡り終えた後、
お父さんに報告と、これからを話し合いたいと思う。

また来る ってよく言いますが、優先順位を付けるなら
この場所が最優先。

まだ半分も巡って無いけれど、きっと変わらない。

それにしても、一人旅の理由が変わってきたかも。

今は好奇心3割、義務感4割、遺言2割、その他かな

順調にいけば、2年。
24歳? 想像つかないような、全く変わらないような。

全く変わらず、許せないままだと思います。
許せないままでいたいです、お父さん。









何度も告げた感謝を告げ、山楽を後に。
夢が叶った場所とも言えます。

目の前に自衛隊

飲酒運転、ここまでの罪だったか!?

※ 訓練(トレーニング)の最中でした

飲酒運転、ダメ絶対!!!