一人旅17回目(23県目) 青森 三内丸山遺跡 その3


なんであろうと、刀であるなら大好きです

どうでもいいですが、時折カーナビで見かけるナフコ、毎度目を疑います。

カーナビの表示半角カタカナ、ナフコがナフコとなるわけで。

フコ 刀に見えていつもドキドキ。お目汚し申し訳ありません



異形石器って言葉、初耳

土偶

鹿角製ハンマー!?固いのでしょうか



針や刺突具。このあたり多種多様

砥石・・・使い難そう




黒曜石製石槍 黒光りで恰好良い!

こっちは水晶製 現代では考えられない贅沢・・・かな

模倣も芸術だそうですが、先立つものは違いますね。
この時代センスの無い人は、さぞ辛かったでしょうに


・・・こっちはこっちで、遠足向きかもしれません。
前言撤回なんて、いつものこと。

遺骨コーナー

ツキノワグマ・・・のどこだろう。
あの巨体の主パーツではあるまい。



マダイ・・・食卓から持って来たの?

クリ・・・って栗?

土器のピラミッド ※組体操みたいに圧迫していません

年代別に分けられていますが

じっくり見る余裕がなく、良く分からなかった


土器の後は土偶

いやはや、意外と可愛かったり。

ミニチュア土器。これはレプリカなのか、当時の遊び心か

手が生えているような錯覚を覚えて、近付かなかった気がします

漆塗り土器

漆ってこの時代から使われていたのか


こんな風景が・・・と思いましたが。
白髪になるほど長生きできたのでしょうか。
それとも、老化のスピードが速かったのか

そして、ちょっとした宝石(原石)コーナー


石斧の素材は、青虎石と呼ばれる 青と緑の縞模様をしている
衝撃に強い、しなやかな性質を持つ石



右上の黒曜石、絶対動くなよっ! そう言いたくなります


綺麗な色


・・・何でドアップで撮影しているんだ、私は

ここでカメラ 死亡確認しました

三内丸山遺跡で最も注目されるアイツは、携帯電話の写真でご勘弁を

三内丸山遺跡は日本でトップの土偶出土件数を誇っております

土偶の足

もはや誰かが面白がって作っているように思える
そんな精巧さと遊び心

    おしり

日本人は、きっと変わらず変態紳士

土偶の顔 大集合顔に見るとかじゃなくて、本当に顔だ


新聞を大きく飾った新発見↓

人物の描かれた土器
7月9日(土)〜11月 20日(日)まで展示されている、貴重な土器。

HPはコチラコチラですが、記事が消えると悲しいので、一部転用させて頂きます


特別史跡三内丸山遺跡出土の人物画土器について


平成23年6月、発掘調査報告書作成のための三内丸山遺跡
北盛土出土土器の選別作業において、「人物」が描かれたとみられる
土器片を発見した。


(描画方法)
縄文施文後に幅約3㎜の浅い線で土器の文様が描かれ、
その後に「人物」が幅約1㎜、長さ約5〜10数㎜の短い、
やや深めの線で比較的しっかりと描かれている。
書き直しを行った形跡は認められず、描き手の中で出来上がった
イメージ像を、迷わずに具象化したようである。

(人物について)
頭・胴・手・足の表現があり、さらに頭部上位には、細長い2本の
線が表現されている。右手を上方に曲げ、左手側には下方・上方への
線が残る。両足を広げ、膝を曲げ、しっかりと立った状態を示し、
足先は上位を向き、履物の表現とも考えられる。
右手側には祭具あるいは弓矢と考えられるクランク状の形が描かれる。


(年代について)
土器の特徴から縄文時代中期後葉(約4,300年前)のものと考えられる。



資料の価値について
縄文時代には線描画による絵画表現は少なく、当
資料のように土器に人物を描いたものは極めて少ない。
② 当資料には「人物」の「着装物」・「道具」・「動き」など
豊かな表現が見られる。頭部上位の長い線は「羽根飾り」、
巻き上がった足先は「履物」など、「人物」の右手側の表現は
祭具や弓矢などの「道具」と推測できる。
「人物」は右手を上方へ上げ、膝を曲げてしっかりと立っており、
何らかの「動き」を示している可能性がある。
③ 北東北では縄文時代後期初頭に線描画による人物画が、
やや多く見られようになるが、当資料はそれらより300年ほど古い。

以上のことから、縄文時代におけるまつりや儀式など祭祀の様子、
縄文人の精神世界を知る上で貴重な資料である。


専門家のコメント(資料2・参考資料)
村道雄氏
三内丸山遺跡発掘調査委員会委員長・奈良文化財研究所名誉研究員、考古学)
『人物頭部の長い線は、他の出土例にも見られるように、アジア北方民族
  チュクチのシャーマンにも見られる羽根飾りの可能性を指摘できる。
  当資料のモチーフからは「祭具を持ち、靴を履き羽根飾りをつけて、
  祈り、踊るシャーマンの姿」が線で描かれたものと推定され、
  縄文時代中期後葉に遡る最古の例と考えられる。』

※シャーマンとは呪術や精霊と交信する特殊な力を持ち、
まつりや儀式の際に中心的な役割を担う人物と考えられている。

このPDFの記事には、人の姿が赤い線で示されているので、是非ご覧ください。
アジア北方民族チュクチのシャーマンの写真もありますので。
つい最近の大発見で、様々な新聞の一面を飾ったそうです。

貴重な土器を前にカメラも沈黙しましたが、携帯電話様様ですね。
これを最後に時間切れ、青森2日目が終わりました。

とはいえ移動し、次の目的地付近で日を跨ぐ。
燃費はこんなもんでした。