一人旅17回目(23県目) 青森 恐山 その3

無間地獄


無間地獄


阿鼻地獄(無間地獄)

八大地獄、八熱地獄とも称される、地獄の8つの形相の一つ。

殺生・盗み・邪淫・飲酒・妄語・邪見・犯持戒人、
          父母殺害・阿羅漢(聖者)殺害。

地獄の最下層に位置する。大きさは前の七つより大きく、
縦横高さそれぞれ二万由旬。最下層ゆえ、地獄に落ちるまで、
まっ逆さまに(自由落下速度で)落ち続けて到着するまで二千年かかる。
前の七大地獄並びに別処の一切の諸苦を以て一分として、
大阿鼻地獄の苦、千倍もあるという。


剣樹、刀山、湯などの苦しみを絶え間(寸分・刹那)なく受ける。
背丈が4由旬、64の目を持ち火を吐く奇怪な鬼がいる。
舌を抜き出されて100本の釘を打たれ、毒や火を吐く虫や
大蛇に責めさいなまれ、熱鉄の山を上り下りさせられる。
これまでの地獄さえ、この無間地獄に比べれば夢のような幸福だという。

始めっからクライマックス( ̄□ ̄;)!!

いきなり地獄の最下層の名を冠する場所。
噴き出る煙と露わな岩肌は、さすが地獄…と思いましたが。

後々の地獄の方が地獄でした。最初で良かったのか無間地獄。

黄色は硫黄が結晶化しているものだそうです。

(゚口゚;)悪寒を・・・感じました

これは…その………いいの?

悪寒と言えば、威風堂々と佇み咆哮する烏

この場所から近付くと、一斉に無言でこちらを見る。
さっきまでの雄叫びはどうしたのだ。

アチラコチラの岩山から噴き出す・・・漏れ出す地熱。
もしも空が赤かったら、正に地獄の光景。

連華なりけり?

上から 空・風・火・水・地 と彫られています

しばらくは地獄を彷徨います。

癖字にしては書き数が少ない気がする。
梵字にしては物足りないような。

ちょっと、場にそぐわない気がしました。

剥き出しの岩肌を抜けて、更地に近い場所。
奥に見える像に向かう

八葉塔

どういった意図があるのやら。

此処は地獄なのか、離れなのか。

八葉塔の近くに、蛙に見える岩がありました。

ありきたりな看板も無く、先入観無しに蛙だと思えました。

無間地獄とは違う、静かで平坦な場所。
所々、大小築かれた石山が 聳え立つ場所。

小雨が降ったり止んだりを繰り返す中、私も築きました。
天辺には、転がっていたハローキティ

冒涜になるのかなぁ、とも思いましたが。

そう言えば御当地キャラとして多彩なキティ、
 青色は見かけた覚えが無かったと思います。

この辺りから、今まで無かった「音」が生まれました。

ゴポゴポ… 音の通り 水が湧き出ていました。

触れるまでも無く高温、水ではなく熱湯。

もっともっと大きな音の方へ眼をやると

塩屋地獄 ひときわ大きな山の登場。

塩屋地獄の由来は分かりませんでした。

無間地獄と違い、熱気と水音の混じった大きな音が特徴。

地獄らしい地獄です。

分かりやすいモノは、とても分かりやすいですが

点在する為、本物と間違えないようにお気をつけ。

塩屋地獄を抜けると、硫黄の黄色が目立つ場所がありました。

亜硫酸ガスが噴出している為、線香・蝋燭・煙草の吸殻など

着火する恐れあり

長居もよろしくありません。

千手観音の名の元、大きく広く積み上がった山。

私のキティとはえらい違いです。

一般の方が積まれたのか、見事なバランスの

傑作も見かけました。素晴らしいの一言。

地獄に緑地が生まれました。

すっかり観光気分の紹介ですが、現実味が薄く
夢遊病のように彷徨っていました。
やはり不思議な場所です、恐山。