一人旅17回目(23県目) 青森 恐山 その1

早朝5時、恐山に向けて出発。

下北半島の中央部に位置する外輪山、霊場であり、高野山比叡山と並ぶ
日本三大霊場の一つである。


恐山は、カルデラ湖である宇曽利湖(うそりこ)を中心とした
外輪山の総称である。外輪山は釜臥山、大尽山、小尽山、
北国山、屏風山、剣の山、地蔵山、鶏頭山の八峰。
「恐山」という名称の単独峰はない。

火山岩に覆われた「地獄」と呼ばれる風景と、美しい宇曽利湖の
「極楽浜」との対比が特徴である。


地蔵信仰を背景にした死者への供養の場として知られる。
下北地方では「人は死ねば(魂は)お山(恐山)さ行ぐ」と言い伝えられている。

恐山大祭や恐山秋詣りには、イタコマチ(イタコがテントを張って
軒を連ねている場所)に多くの人が並び、イタコの口寄せを聞く。

むつ市街より恐山に至る恐山街道(青森県道4号)には途中、
整備された湧き水 冷水(ひやみず)があり旅人の喉を潤している。
この湧き水を1杯飲めば10年、2杯飲めば20年、
3杯飲めば死ぬまで若返ると言われている。

その冷水 存在を知らなかったものでスルー。気付かなかった。

傾斜17度など、アップダウンの激しい道の先に広がる


宇曽利湖


湖の北東部は霊場恐山の境内となっており、温泉が湧き、火山ガスや
水蒸気が噴出している箇所がある。恐山は活火山として指定されている。

湖の底部は全体的に平坦だが、1ヶ所だけ急激に深くなっている
  ところがある。ただし、発見することは困難である。


水素イオン濃度はpH3.5付近の酸性となっている。

流入河川のほとんどが中性であるが、宇曽利湖の北東部から
流れ込む沢にpH3以下の強酸性のものがあること。
また、湖底から硫化水素が噴出し、湖水に溶解していること、
流出河川がたった1本しかないことなどが強酸性の要因である。

場所によってpHに差異がみられ、例えば中性の流入河川の
河口付近の酸性度はpH4〜6程度となっている。さらに湖水全体の
pHも降雨量、降雪量などの気象条件によって年間を通じて変動している。

今後の恐山の火山活動によって水質に変動があることが予測されている。

窓を開けなくても分かる硫黄臭。
降り立つと静かで静かで、迷い込んだ気持ちになりました。

音が死んだ世界 なんて表現を聞いたことがありますが、
風音や ぽつぽつ降り始めた雨音、草木をかき分ける音 踏みしめる音。

音は在るのに、凄く遠くに感じる。

それを不気味と思わない 不思議さ。

灰色の視界、曖昧な音、安らかな不安。
死んだ気分になりました。

無感動とか、無我の境地とか。
そう言ったものを擬似体験出来る場所です。

ちなみに、Wikiでも書かれるほどの注意点。

県道で宇曽利湖に出た途端に火山性ガス(亜硫酸ガス)の
刺激臭(腐卵臭)が鼻を突く。人によっては体調を崩す虞があるので、
  初めて行く人は注意が必要である

入山前に恐山を堪能した気になりましたが、引き返さず進む。

てっきり恐山の中にあると思っていたものが、
山門のはるか手前にありました。

赤い橋と二体の像が目印の

       三途川

言わずと知れた三途川


此岸(現世)と彼岸(あの世)を分ける境目にあるとされる川。
一般的に仏教の概念の1つと思われがちだが、実際は仏教に民間信仰
多分に混じって生まれた概念である。


一説には、俗に三途川の名の由来は、初期には
「渡河方法に三種類あったため」であるともいわれる。
これは善人は金銀七宝で作られた橋を渡り、
軽い罪人は山水瀬と呼ばれる浅瀬を渡り、
重い罪人は強深瀬あるいは江深淵と呼ばれる難所を渡る、とされていた。


しかしながら、平安時代の末期に、「橋を渡る(場合がある)」という
考え方が消え、その後は全員が渡舟によって渡河するという
考え方にシフトする。渡船の料金は六文と定められており、
仏教様式の葬儀の際には六文銭を持たせるという習俗が以来ずっと
続いており、現在では「文」という貨幣単位がないことや火葬における
副葬品制限が強まっていることから、
紙に印刷した六文銭(→冥銭)が使われることが多いようである。


また、三途川には十王の配下に位置づけられる懸衣翁・奪衣婆という
老夫婦の係員がおり、六文銭を持たない死者が来た場合に
渡し賃のかわりに衣類を剥ぎ取ることになっていた。
この二人の係員のうち奪衣婆は江戸時代末期に
民衆信仰の対象としてブームとなった。

橋を渡るも何も、三途川に橋が架かっていることを初めて知りました。
しかも金銀七宝で作られている。なんて成金。

身ぐるみを剥ぐ二人の係員。


奪衣婆

民衆信仰の対象としてブームとなった奪衣婆は、こちらかな。

懸衣翁

生前の悪行を衣服を枝に懸け、しなり具合で推量する。
裸一貫は どうなることやら。

お供え物がありました。

斜めの卒塔婆って、THE・卒塔婆って感じ(?)


御対面、三途川。
右側の白い橋は 車が通行できる普通の橋。
断じて 金銀七宝で出来ていません。

宇曽利湖を眺めている時は分からなかったけれど、
水の色が 緑がかった青に近い。そして硫黄臭。

何も払っていませんが、橋を渡る。

橋はとても短いけれど、アーチが凄い!

白装束を着て ミチに沿って 沈んでいく。

強酸性の成せる業か、三途川の底は乳白色です。

この先に恐山があります

宇曽利湖だけで 満足できそう。

降り立ち、少し三途川に足を浸けてみた。
酸性は分からないが、冷たかった。

時刻は5時30分。
開山の時間を知らなかった為、とりあえず早く来ていました。
開山は6時から。後30分。

既に車が2台、約7人待ち。

福島から来たと言う 朗らかなお爺様とお話ししました。
観光も兼ねた、友人の行きたかった場所を…とのこと。

早朝福島県を出発した ・・・・それを夜中じゃ?

ここで入山券で購入し、入ります。

DoCoMo 電波入ります!

ソフトバンクは 宇曽利湖に降り立った時点では息も絶え。
どこまで入っていたかも分かりません。



奥 真っ白

時間があるので、撮ってみる。
これが何かは 知る由も無し。




この先も見てみたいな・・・と思った頃には

日本三大霊場 恐山

いざ、入山!