一人旅16回目(22県目) 山形 總宮神社&古代の丘& 犬・猫の宮

このキャラクターよく見かけます。
しかし何を目的に来たのか分からない總宮神社



總宮神社


約5000平方mの境内には老木が生い茂り、社殿・拝殿・神庫などが
荘厳なたたずまいをみせる。

坂上田村麻呂が東進の際に神社を建てたのが始まりと伝えられる。

頭の『愛』って、愛知の愛だと思ってました。


相撲とはどんな縁があるのか。
そんなことを考えただけの、参拝でした。


次の目的地へ向かう途中、濃霧に阻まれた五色湖の方角。

相変わらず山の方は、白い闇に覆われています。

ちょっと離れただけで、隙間から青空が覗けるのに。

私が目指した古代の丘

私が辿り着いたのは道の駅の向かいにある、ただっ広い緑地。
幼稚園の子供たちの遠足の場で、土偶は一体もいませんでした。

ちょっと肩透かしが多くて、やりきれない雰囲気になってきました。

やり切れないと言うと、萎れた向日葵

元気の象徴がうな垂れていると、寂しい気持ちになります。

今度こそは!と意気込んだ次への移動中。
偶々見つけUターンした

「チンは、高安犬としての純血を保っていた最後の犬だった」で始まる
戸川幸夫直木賞受賞作(昭和29年度)
「高安犬こうやすいぬ 物語」の舞台となった犬の宮

鳥居を跨ぎ

苔の生す 深緑を踏みしめ見つけた

      犬

これぞ 見紛うこと無く 駒『犬』


犬の宮


和銅年間(708年〜715年)、役人に化け村人を困らせていた
ムジナ(狸)を、旅の座頭から授けられた知恵で放った
2匹の犬が退治し、村を救ったという伝説があり、その闘いの
末に命を落とした2匹の犬を崇め祀ったのが、この犬の宮の由来です。

刹那 おぞましく感じましたが

微笑ましい愛犬の写真が飾られていました

来た道を戻り

犬の宮の説明を見ていた時に気付く

猫の宮もある!


猫の宮


犬の宮伝説より70年ほど後にあたる延暦年間、退治された
ムジナが大蛇に姿を変えて、この高安の村人に復しゅうを図りました。
怨念のほこ先は若い庄屋夫婦。夫婦には子がなく、観音様から
授かった猫の「玉」をとてもかわいがっていましたが、猫は夫婦のそばを
一時もはなれず、やがて、何物かを鋭く睨みつけるようになりました。


その尋常でない様を怪しく思った主人が、
隠し持った刀で猫の首を振り落とすと
首は宙を飛び天井裏に隠れていた大蛇に飛びかかり夫婦を守ったのです。
その「玉」の供養のために観音様を祀ったのが、猫の宮の由来です。

( ゚ д ゚ ) 扱いが違くねぇ?

犬の宮から歩いてすぐの位置にある猫の宮。
犬と猫を祀る神社がこんなに近くにあるのは、全国的にも珍しいそうです。

それに、こうしてストーリーになっているのは面白いですね。

犬の宮と猫の宮にまつわる伝説は、一般的にはここでおしまいです。

しかし、意外にもこれには続きがありました。

 犬の宮、猫の宮から国道399号に戻り、しばらく東に向かうと、
小郡山と呼ばれるところに杉木立を囲むように廻らされた
不思議なストーンサークル(通称「蛇壇」だだん )があります。
このストーンサークルは、猫の宮の由来の「玉」が噛み殺した
大蛇が葬られた場所と言われ、その崇りを鎮めるために
石で囲われているという言い伝えがあるそうです。

 犬の宮、猫の宮から少し足を伸ばして、
物語を完結してみてはいかがでしょうか。
ストーンサークルの立て看板には記されていないお話です。