一人旅11回目(15県目) 鳥取 水木しげるロード2


金霊(かなだま)

 座敷童子、倉ぼっこと同じく、
幸運をもたらしてくれる妖怪。
金霊の名のごとく金の精霊で、
善人の家に空を飛びやって来て大金持ちにする、
逆に金霊が逃げるとその家は滅びるというから、

貧乏神の逆バージョンというわけだ。

こう聞けば何がなんでも引っぱりこみたいところだが、
昨日今日のにわか善人では来てくれそうにもない



左上:大元神


大元神は荒神とともに、村の守護神として信仰されてきた。
神木に蛇わら(蛇ではなく龍の場合もあるが)を巻きつけた状
態で祀られ、開拓祖新(部族の祖先とされる神)だといわれている。
蛇は東方をつかさどり、太陽神ということから稲の豊穣を願ってきた。
このブロンズ像は水木しげるロードの東側に設置され、
境港の自然と訪れる人たちを見守っている。


右上:だるま


このだるま、手足が生えてる。
水木漫画に登場するこのだるまは、縁起が悪いため作らなかった
5階建てのビルの4階に事務所を構え、つぎつぎと妖怪を呼び寄せて
ビルを乗っ取ってしまったという、悪いだるま。
お腹から小さなだるまを出して攻撃するが、
この子だるまはだるまの内臓で
心臓の子だるまが攻撃されると弱ってしまう。
鬼太郎の戦いで一度は敗れたものの、だるまのことだから、
七転び八起きの精神でまたあらわれるだろう。


左下:丸毛(まるげ)


毛むくじゃらの体に目と手足がついていて
頭のてっぺんに口の、丸くて小さなこの妖怪は、
普段は貯金箱のふりをしている。
この貯金箱、お金を入れるときにはおとなしいが、
それを取り出そうとすると指を噛んで逃げるらしい。
なかなか目標金額を貯められない人は、
丸毛の貯金箱に変えてみたらどうですか?


・・・・欲しいじゃないか。


右下はぬらりひょんや蟹坊主の仲間、

「折りたたみ○△□」・・・何だっけ


左上の『妖怪楽園』は最後の方で紹介します。

鬼太郎ラーメンとして有名なラーメン屋さん。
お店に枝垂れの木が描かれたお店など
目を引くものが多いですが、

私は左下の


「和妖折衷」



一目惚れ。


以下、ブロンズ像ならぬブロンズ絵。



『海からこんにちわ』



『世界妖怪会議』




『妖怪学校』


宿題は無いんでしたっけ。懐かしい。


『鬼太郎の音楽会』



『かっぱあな』



上:サラリーマン山田

あなたの周りにもいそうな、
メガネに出っ歯の人間のおじさん。
数々の水木漫画に登場し、名前はその都度違うがこの風貌は不変。
平凡で小心者、控えめな性格の彼だがなぜかいつもひどい目に遭わされる。
水木先生の貸本劇画時代の友人、桜井昌一氏がモデルになっている。


・・・角度によって与える印象が違います。




下:ひょうとく

一般的には「ひょっとこ」のこと。
東北地方のかまどの神の話で、むかしあるところに、
お爺さんとお婆さんがおりました。
お爺さんが山へ柴刈りに行ったとき、
怪しい穴に柴を詰め込んだところ、
穴から美しい女性が出てきた。
お礼にとごちそうを振舞い、お土産にへそばかりいじる子ども持たせた。
家へ帰ってもへそばかりいじっているので、
火箸でへそをつついてみると金の小粒が出てきたという。
お爺さんとお婆さんは、お金持ちになりましたとさ。
ごんぼのは。(めでたしめでたしのこと)




・・・色んな話がごっちゃになってませんか。


火箸でへそってお爺・・・

怪しい穴に柴を突っ込むってお爺・・・・・!


ひょっとこ・・・酔っ払いの妖怪だと思っていました。ごめんね。



左上:コロポックル

アイヌがやって来る前から北海道に棲み、
漁や狩をして暮らしている妖精。
アイヌ語で蕗の下に住む人という意味の「コロポックル」は、
蕗の葉一枚で隠れてしまうほどの小さな体で、心が優しく、
さまざまな知恵を授けてくれるという。
信頼できると思った人の前にだけ姿をあらわすので、
コロポックルに会いたい人は日ごろの行いに気をつけなければいけない。


・・・シャーマンキングを読んだせいですね。

ショックを受けてしまいました。



右上:蟹坊主

甲斐の国(山梨県)の寺に坊主の姿をして隠れ棲んでいた、
畳二畳敷きもある大蟹。
寺に来る住職を次々と食べ恐れられていた。
ある旅憎がその寺に泊まったとき、蟹坊主が
「両足八足大足二足横行自在両眼大差、これなんだ?」と問答をしかけると、
旅憎は「かんにん坊、かんにん坊」と答えた。すると僧の姿は消えた。
寺の裏にある池の水を抜くと、大蟹の姿をした蟹坊主と多数の骸骨があらわれ、
旅憎は蟹坊主を成敗した。


ちなみに境港は蟹の水揚げ日本一だって知ってました?



人気の理由が、ようやく分かりました。
かんにん坊、かんにん坊。



左下:魔女の花子

家出中の魔女で小学校に行くための
資金稼ぎに旅館で働いている。
かわいくて明るい彼女だが母親が蜘蛛のたたりで
蜘蛛人間されているという悲しい事情もある。
河童の三平の友達で三平がピンチのときに
助けてくれる頼もしい女の子。
「じゃあ、私に任せてよ。」と、今日も誰かのもとへ駆けつけている。


いい娘さんじゃないですか。
蜘蛛人間の設定がなければ・・・


右下:たんころりん

柿の実を採らずに放っておくと、
柿の木がたんころりんという大入道に
化けるという話が宮城県にある。
せっかくなった実を採ってくれず、
実をつけた枝は重くなり、
種をばら撒くこともできなくなった柿の木は、
たんころりんになって町をさまようという。


宮城県発祥だそうな。
モノは大事に、有難く思わないと。

こういう妖怪は好きです。




左上:一つ目小僧

額の真ん中に大きな目がひとつ、10歳くらいの子ども妖怪。
暗闇で突然振り向き人を驚かせたりと、
いたずら好きだがとくに悪さはしない。
いたずらをたしなめたり、文句をいったりすると必ず
「黙っていよ。」といって消えていく。
絵に描かれるときはかわいらしく表現されるためか、
どこか憎めないキャラクターだ。



王道、定番の妖怪です



右上:岩魚坊主

美濃(岐阜県)のある村での話。
当時も堅く禁じられていた、毒を川に流し魚を捕る、
毒もみという漁をしようとしていた若者たちがいた。
そこへやって来たひとりの坊主が毒もみをやめるよう説得するが、
若者たちは体よくあしらおうと食事を振る舞い、立ち去らせた。
その後、毒もみ漁を始めると人間ほどもある大岩魚が浮かび出たので、
村に持ち帰り腹を裂いてみたところ、
坊主に振舞った食事がそのまま出てきたという。
自然に対してしたことは、必ずわが身に還ってくるという教訓。


どちらも必死。人も自然も。


左下:算盤小僧

丹波の国(京都府西部)にあらわれる音だけの妖怪。
大木の陰からなにやらパチパチチャラチャラと音がするので、
回りこんでみたら誰もいない。
また、どこかでパチパチチャラチャラと音が聞こえる。
計算が得意で褒めてほしいのか、
算盤の音で人の気を引きたいのかは分からないが、
姿をあらわさないのは、
きっと恥ずかしがり屋の妖怪なんだろう。



算盤出来ない、平成生まれです。
・・・平成関係無いですね。



右下:Mr.草鞋