二人旅1回目 岡山 1日目。
目的地は岡山県瀬戸内市長船町、刀剣の里へ行くこと。刀鍛冶を訪ねること。
備前刀、一文字派、長船鍛冶など刀の聖地であることは、都道府県全て言えない私でもわかる常識のように周知の事実
この時を\((( ̄( ̄( ̄▽ ̄) ̄) ̄)))/待ってイター!!
HPはコチラ。
大食いで有名なギャル曽根が「いきなり!黄金伝説」で食べていた高速道路人気グルメ大津SAの第一位。
食べたのは深夜0時ちょい前でした。時間なんて全く気になりませんがヽ(~〜~ )ノ ナニカ?
こちらが近江牛で御座いますぬ。これがまたとっても柔らかく、スジって固い・噛んで味わう・歯に挟まるものだと思っておりました。(* ̄∇ ̄*)ぽ
ガッ!(強調する意味は特にありません。)
お肉の味がするのに軽い! 名前の入ったお肉様はすごいのぉ。なんて思い摺りました。
うどんと一緒に食べても消化に良い…とは言わなくても、変に胃もたれ起こさなくて良さそうです。
まぁ、胃もたれなんて起こしやしませんけどね。時間帯にしろお肉にしろ いやー゚。(*^▽^*)ゞ
GW中1000円で走れる初日とだけあって、PA・SA混んでおりました。車が止められず素通りを何度したことか。
途中で仮眠(朝まで爆睡)を取りまして、開館前に着いた聖地、刀剣の里。
素晴らしい天気に恵まれ、抑えられない高揚。
正月にも来たかった。来年はここで年を越そうかな。
まずは備前長船刀剣博物館で鑑賞しました。撮影禁止なので紹介できないことが悔やまれます。
もっとも気に入ったのが、「実際に殺人に使われた刀」。
細部まで目に焼き付けたつもりでいましたが、今では薄ら霞がかかっています。
それでも、禍々しいと感じたあの感動は忘れられないです。
刀と言われれば刀でしかなく、刀と言われなくても刀。形状も状態も普遍で、展示品の中に混じっていました。
なのに目を奪われ心がざわつく。形ではなく本物の刀を目にした気分になりました。
刀は鑑賞の道具ではなく、殺す物だと私は思います。観賞用の美刀も刀には違いないので好きですが、殺してこそ刀で、殺せるから刀で、殺すために刀。
本当に殺したのかは疑問ですけれどね。
備前長船鍛刀場。毎月第2日曜日に古式鍛練の作業を公開しているようです。
これは毎年関の刃物祭りで見ているのでいいですが、何度見てもいいものです。
家なんていらないからここに住みたいなぁ。
自分の家に鍛刀場がある? いいえ、鍛刀場に住まわせてもらっている
みたいなっ!
「火床」のことを「ホド」と言いますが、昔の言葉での女性器の事なんですよね。良く聞く話ですが。
日本神話では、火の神カグツチを出産した際にイザナミはカグツチの火にホト(性器)を焼かれたのがもとで病となり死んでしまう。
刀を作ることが出産ならば、刀は人生の縮図になりえるか。どうだろう。
女性器と聞いて鉄を熱している所を想像した人は、ある意味健全なので何も言いますまい。
ふれあい物産館という場所で刀剣・小刀・包丁などが売っていました。
包丁も欲しかったですが、華道の枝切りに使う「折れた刀を打ち直した」刃、欲しかったな。
打ち直し。なんて心惹かれる。刀の再利用。形は変われど性質は変わらず。
次は刀鍛冶を訪ねよう…と、相方様がストップを( ̄ー ̄?).....??アレ??
鑑賞に2時間たっぷり費やし、すっかりお昼時。貰ったパンフレット(ウォーキングガイド)に苺狩りがあり、丁度今日までだと。
縁が合っちゃいました グッ!! ( ̄ε ̄〃)b
初めての苺狩り、本来予約しないと駄目なんじゃ…と思いつつ訪ね、「遠くからわざわざ…」と受け入れて頂きました。<(_ _*)> 痛み入ります。
皆さんはきちんと予約を取られてくださいね。田渕イチゴ園様のHPはコチラ
行き当たりばったり体当たりでしたが、口コミで広がり雑誌で紹介され(取材させて欲しいと言われた相手から)、全国から苺狩りを求めやってくるほどの有名園だと後に気付き、予約無しなんて無礼千万な行為だったと思い知りました。
とよのか(豊の香)・さちのか(幸の香)・あきひめ(章姫)・紅ほっぺ・さがほの香・アスカルビーの6品種があり、大粒小粒、真っ赤な物熟していないもの、同じ種類でも甘いもの酸っぱいもの。苺ってこんなに種類があったのかと噛みしめました。
苺でお腹いっぱいになるんだと新しい発見と満足感に満ち溢れ、ごちそうさまでした、とお父様 田渕 聖人様に感謝を述べ立ち去る・・・・・はずでした(・−・)・・・ん?
お父様「県外から何しに来たんだ?」
私「刀剣の里に行って、パンフレットに今日まで苺狩りをやっていると知りまして…」
お父様「こういうの(苺農家の経営)好きなのか?」
←予約無しに県外から飛び入り参加する様子を見て。相方「ええ、こいつがこういうの(刀鍛冶)好きなんですよ」
お父様「やるなとは言わないが、苺農家で食っていくのは厳しいぞ。少し話してやる」
アレ?(._. )( ・_・)(・_・ )( ・_・)アレ?
テーブルへ案内され左隣にお父様、右に相方、足元に看板犬さくらちゃん(子供は嫌いだそうです)。
1時間ほどご指導いただきました。
始めは騙しているようで申し訳ない気持ちでしたが、農芸高校にいる妹の視野を広げられる、
私にとっても、刀鍛冶と苺農家で商売や生計を立てることに大きな違いは無いと思い、真剣にお相手させて頂きました。
お父様はもともと苺農家をするつもりは全くなかったそうです。使用している地下水が素晴らしいもので、温度など好条件。キリンビールの工場も建設される(されて水を引いている?)とか。
苺を少し作ってみて、自分だけでなく家族、近所の方で賞味し、「やれる」と勧められ始めたのだとか。
「始める」の一言で片づけられないのがお金。
土地のお金、電柱など電気を引っ張るお金(20万?)、栽培するビニールハウスのお金(台風に備える、生計を立てるなら多く作るため大きくする。500万?)、土や肥料のお金、水やりでお金、空調管理のお金、人を雇うお金、客を呼ぶお金、お金お金お金お金お金お金お金お金お金。
作っても不作や不出来もあるし、全て良品でも人が来なければゴミ。
スーパーでは売れないそうなので、道の駅などで凄く安く売る。
赤字挽回の為に作るお金、始めるときに借金しているなら返済、生活費、賃金は売上に関係なく必要。
自慢の出来、客が殺到、お金が入る。それでもそれっきりなら生活なんて出来ない。
「またここに来よう」と思わせる何かが無ければ、一度きりで返済にも回らない。
苺狩りは昔はブームだったが今時珍しくないし、スーパーやオークションで安く多く買って満足できる。
「こうした裏の話は他所じゃ話してくれないだろう」とお父様。
お父様は借金をせず始め、水に恵まれ、技術を学び、失敗も成功も重ね重ね、口コミで広がり雑誌にも載り、「また来る」とリピーターもファンも多い。
努力だけでは足りず、偶然の重なりだけでも届かない結晶がこの苺だと話の合間に苺を頂く。甘い。酸っぱい。
「それを知ってまだやりたいって言うなら、いつでも連絡しろ。相談にのってやる」と名刺を頂きました。
齢20を過ぎて、初めて社会見学をした気がした今回の苺狩り。
この話をどう感じ受け止めるかは人によるけれど、
夢は叶わないし現実には敵わない、そして夢と現実は適わない。
夢見る子供にも現実を見ているつもりの大人にも、知ってもらいたいと思いました。
ご馳走様でした。そして何より、お話ありがとうございました。胸に深く刻みます。
刀鍛冶訪問は明日にして、刀剣の里周辺を探索しました。
足利尊氏が九州の日向(宮崎県)より持ち帰ったとされる松林に囲まれた境内。脇には国道を通っているのに静かな神域。足利尊氏が目を患い祈願したことから、今でも眼病平癒の祈願をされているそうです。
狛犬…にしては威風堂々、凛々しい。
下に張られている方の「め」。まるで呪詛のように「め」で「め」を書かれ描かれています。
刀が祭ってあるのかな?なんて期待していましたが、避暑にちょうどよかったです。
この後は近くの銭湯に入り、ホルモンを食べましたが写真はないのです。
相方がいるとあんまり撮れない(話に夢中)
2日目の刀鍛冶訪問へ続きます。