一人旅12回目(17県目) 鹿児島 天の逆鉾


天逆鉾

元来、記紀神話では、漂っていた大地を完成させる使命を持った
伊邪那岐イザナギ)と伊邪那美イザナミ)の夫婦神が天沼矛を
渾沌とした大地に突き立てかき回し、矛を引き抜くと、切っ先から
滴った雫(あるいは塩)がオノゴロ島となったとされていた(国産み)。

しかし中世に到り仏教の影響のもと、この神話には様々な解釈が
生み出され、天沼矛の性質も変容していく。

修験道神道書『大和葛城宝山記』では、天沼矛を天地開闢の際に
発生した霊物であり大梵天王を化生したとし、独鈷杵と見なされ
魔を打ち返す働きを持つとして別名を天魔反戈というとされている。
更に天孫降臨した邇邇芸命(『日本書紀』では瓊瓊杵尊)を
瓊(宝石)で飾られた杵(金剛杵)の神と解し、
「杵」を武器に地上平定する天杵尊、別名杵独王とした。

一方で両部神道神道書『天地麗気府録』ではオノゴロ島に立てられた
金剛杵であるとされ、これらの影響を受けた『仙宮院秘文』では皇孫尊は
天沼矛を神宝として天下ったとされた。
このため天沼矛=天逆鉾は地上にあると考えられるようになった。




高千穂の天逆鉾

この天逆鉾はのちに火山の噴火で折れてしまい、
現在残っているものはレプリカである。
オリジナルは柄の部分は地中に残っており、刃の部分は回収され、
島津家に献上され、近くの神社に奉納されたが、その後も様々な人手を
転々と渡って現在は行方不明となっている。

喜田貞吉は、『神皇正統記』などに触発され霧島山降臨の話を作り出した
修験者が高千穂峰の山頂に逆鉾を置いたと推察している。

兵庫県高砂市の生石神社では、境内の石の宝殿を天逆鉾
鹽竈神社塩竈とともに「日本三奇」と称している。



ん? 何だこの看板。邪魔d

( ゚д゚)
( ゚д゚ )彡



霧島 新燃岳 噴火状況


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他の入口も、勿論侵入禁止。
歩行者も、何度見直しても駄目。
地図を見ると、他に経路は無し。
噴火、火山灰の影響。本当に酷い。惨すぎる。

・・・・どうしようもないじゃないの。