一人旅11回目(15県目) 鳥取 水木しげるロード5



左上:ゲゲゲの鬼太郎の塔

小さな目玉おやじ



右上:網切り

サソリやエビような外見で、
蚊帳や洗濯物、漁で使う網などを、両手の先についたハサミで切る妖怪。
心当たりがないのに「いつ?どこで切れたんだろう?」
そんな時は、この網切りのしわざ。
蚊帳を使うことの少なくなった今、網切りも時代の流れを
感じているのかも知れません。


人を傷つけないカマイタチ?


左下・・・いない!?  と思ったら

隅っこにいました。



右下:キジムナー

沖縄に古くから伝わり今でも数多く目撃されている
キジムナーは、ガジュマルの古木の精霊。
身長は120cm程度というから人間の子どもくらいの大きさ。
赤毛に全身も赤い色をしていて、毎晩魚を捕ってくれたり、
山仕事を手伝ってくれる親切な妖怪。
その反面、一緒に遊んだ子どもはやせ細っていき、
それを心配した親が軒先にキジムナーの嫌いなタコを
吊るそうものなら親の魂を抜いてしまうという。
JR境線、馬場崎町駅の愛称になっている。


ギブ&テイク。
周囲の人の生命エネルギーで活動する存在。

武装連金を思い出した貴方、ありがとうございます。

親切もタダじゃないのです。本人が意図していなくても。





左上:山童(やまわろ)

河童のような姿で3、4歳の子どもくらいの大きさの妖怪。
秋になると河童が山に入って山童になると
九州地方を中心に言われているが、体の特徴が違うことから
別のものだと考えられる。
もし、変身するところを見てしまうと
祟りから病気になるらしいので、真相は分からない。
好物は、はったいでこれを持って行く約束をすると、
昼寝の間に仕事をしておいてくれるらしい。
ただし、河童と同様いたずら好きなのでいくら手伝ってもらっても、
いたずらの後始末の方が大変そうだ


河童凄い! 川も山もOKなのか。

そして好物が変わるんだ。胡瓜よさらば。



右上:濡れ女

いつも髪がびっしょりと濡れていることからこう呼ばれるようになった。
人間の顔に長い髪、体はへびのようでしっぽが300m以上もあり、
思いを寄せられた男性は出会ったら最後、逃げることは不可能。
そのことからか、家出人が必ず見つかる、
素敵な出会いがあるという効能が。
意中の男性を射止めたい女性は、
濡れ女の像を撫ぜるとご利益があるかも。


髪は女性の象徴だと言われていますが。

想われるってのは、それでもいいものです。きっと。


左下:ばく

怖い夢を食べてくれることでおなじみのばく。
もともとは中国生まれの獣形妖怪で、クマのような体に象のような鼻、
目はサイ、尾は牛、脚はトラといった感じで、
ばくが夢に出てきたらそれだけでかなり怖い。
かの豊臣秀吉も枕元にばくの絵を置いていたという。
どんな夢を食べてもらっていたんだろう?


枕返しの天敵かな。
消化不良とかあるのかな。味とか好みとかは・・・

豊臣秀吉。刀狩りなんて羨ましいことを・・・!
刀狩りしなかったら、伝家の宝刀とかあったんじゃないのかと。


右下:高女(たかおんな)

普段は普通の女性で、
嫉妬や男性に相手にされなかったりすると怒り、正体を現す妖怪。
下半身を伸ばし2m以上にもなる。
和歌山県では木地師の女房になりすまし子どもや使用人を食べたという
高女房と呼ばれる鬼女の伝説がある。
二階の窓から知らない女の人がのぞいていたら、それは高女だぁ〜。


嫉妬で妖怪へ。どこぞの僧侶は憎悪で妖怪へ。
嫉妬と憎悪は、似たようなエネルギーなんですね。

下半身を伸ばすって辺り、女の意地は捨てきれない模様。

JR境港駅

綺麗な青空に、クロスした飛行機雲。

商店街入り口から見ると、水木しげるロード折り返し地点。


右上:水木しげる先生 執筆中

これは、水木先生が30〜40代の頃をモチーフにした
執筆中の像。机の周りには、次はどんな妖怪が出てくるのか
気になるようすの鬼太郎。
「自分の出番をもっと増やして」と、せがむねずみ男
そして、そんなやりとりを見守る目玉おやじが楽しそうに再現されている。
目には見えないが、先生の周りにはもっと多くの妖怪たちが
自分の出番を待っているのかも知れない。


こういうの、くすぐったい気持になります。

先生の目線で、執筆中のネームを拝見。

道具たち。

自転車が邪魔ですが。

生みの親を見つめる鬼太郎。

表現できない表情と眼差しです。


雰囲気を断ち切って。

左上の妖怪、そっぽ向いています。


右上:畳叩き

夜中に畳をぱたぱたと叩いているような
音を立てることからついた名前。
ある男が竹やぶの石から小人のようなものが出てきて
ぱたぱたと音を立てているのを見つけ、
その石を持って帰ったところ石と同じ大きさのあざが
顔にあらわれたという。
祟りを恐れて石を竹やぶに返すとあざは消えた。
実際には姿を見せない妖怪だが、ブロンズ像の畳叩きは、
駄々をこねる子どものような姿をしている。


石と畳には何か関係があるのでしょうか。

しかしまぁ、ふてぶてしい顔で御座いますな。


左下:河童の三平・タヌキ・カッパ

「川で水遊びをしているとひっぱりこまれるぞ。」と
おそれられているカッパ。
ここ境港駅(鬼太郎駅)前では河童の三平たちが
竹馬で楽しく遊びながら出迎えてくれる。
米子駅(ねずみ男駅)から鬼太郎列車に乗って40分、
水木しげるロードへの出発地点だ。

仲良し3人組。
人と妖怪、さらに動物の垣根を越えた絆。

子供だから、できること。


右下:鬼太郎ポスト

鬼太郎呼ぶなら霊界ポストだが、
水木しげるロードにあるのは一反木綿ではなく、
はがきに乗った鬼太郎が目印の鬼太郎ポスト。
妖怪の消印で送りたいなら、水木しげるロード内にある
4つの妖怪ポストを探せ。
(鬼太郎ポストは妖怪の消印がつかないので要注意。)


普通のポストです。鬼太郎が乗っているだけです。
御注意を。


左上:死神

河童の三平」に登場する、
お人よしキャラが憎めない死神。
鳥取県西部地震のときには死神の人形だけが壊れ、
「死神がひとりで災いを引き受けてくれた」と、
地元では守り神として親しまれている。
今では死神グッズがお守りがわりになってしまって、
死神としては複雑な心境。

死神が守り神。
そういうのもいいんじゃないですか、神様。


右上:麒麟獅子と猩猩(きりんじしとしょうじょう)

麒麟獅子はこの世の魔性を祓う神の使者で、
むかしから鳥取周辺の人たちに信仰されてきた。
中国においては想像上の動物で獣類の長とされてきた。
横にいるのは猩猩といい、麒麟獅子舞が登場する時のあやし役をする。
1650年に鳥取東照宮を建立した折に始まった麒麟獅子舞は、
今でも伝統芸能として見ることができる。

御当地妖怪・・・ならぬ神。ならぬ神の使い。
今なお伝統芸能として語り継がれる、密接な神の使い。


左下:マジでいない。


土台にいないと思ったら、壁を這うようにいました。


右下:雷獣

6本の手足に3本のしっぽ。
栃木県、長野県に出現するといわれている一見イタチのようなこの妖怪は、
雷雨とともに現れ雲に乗って空を飛びまわる。落
雷のとき樹木を裂いたり人に落ちたりするのは、
この雷獣のしわざだといわれている。





左上:水木しげる夫妻

NHK朝の連続テレビ小説ゲゲゲの女房」の放送を祝し、
水木しげる先生平成22年3月8日の
88歳の御誕生日にJR境港駅前に建立された像です
像の後にある石碑には 
「人生は・・・終わりよければ、すべて よし!」と
刻まれています